こんにちは！
パーソナルトレーニングジムSTELLAです。
ダイエットやボディメイクでよく聞くのが、「お腹だけ凹ませたい」「太ももだけ細くなりたい」「二の腕の脂肪だけ落としたい」といった、いわゆる「部分痩せ」です。
ですが、結論から言えば、「特定の部位だけを狙って痩せる（脂肪を落とす）」ことは非常に難しい、あるいは基本的に不可能とされています。
今回は、なぜ部分痩せが難しいのか、そして本当に効果的な方法は何かを紹介いたします。
体脂肪の燃焼は「全身単位」
脂肪は、身体の特定部位に蓄積されるものですが、分解・燃焼は全身レベルで起こります。
脂肪は皮下組織や内臓周辺に貯蔵されていますが、運動によってエネルギーが必要になると、脂肪組織から脂肪酸が血中に放出され、全身の筋肉細胞でエネルギーとして使われます。
つまり、どこを動かしたかにかかわらず、脂肪の燃焼は全身からまんべんなく行われるというのが基本のメカニズムです。
たとえば、腹筋運動をしても、「お腹の脂肪」だけが優先的に落ちるわけではありません。
あくまで筋肉に負荷がかかり、その部位の筋肉が強化されるだけで、脂肪は全身のバランスによって燃焼されていくのです。
研究から見た「部分痩せ」
いくつかの研究で部分痩せが成立しないことが証明いることも併せてご紹介します。
代表的なものとしては、コペンハーゲン大学の研究があります。
この研究では、被験者に一方の脚だけで自転車運動を行わせ、筋肉と脂肪の変化を比較しました。
その結果、運動した脚としなかった脚で脂肪の減少に差がなかったことが示されました。
また、カリフォルニア大学の研究では、腹筋運動を6週間継続しても、お腹の脂肪量はほとんど変化せず、むしろ全体的な脂肪量の変化が重要であるという結論に至っています。
これらからわかる通り、局所的なトレーニングがその部位の脂肪を優先的に落とすということはほとんど存在しません。
筋トレと部分痩せ
ただし、部分的な筋トレには引き締め効果があります。
これは脂肪の減少というよりも、その部位の筋肉が増え、形が整い、見た目が引き締まって見えるという現象です。
たとえば、腹筋運動で腹直筋や腹斜筋が発達すれば、お腹に筋肉の厚みやラインが出てくるため、同じ体脂肪率でも「引き締まって見える」ことがあります。
この点で、「部分的に鍛える意味がない」というわけではありません。
筋肉の強化と脂肪燃焼は別物であり、トレーニングと食事・生活習慣の両方を整えることで、結果的に「部分の見た目」が改善されていくという理解が正解です。
まとめ
・脂肪の燃焼は全身レベルで起こるため、特定部位の脂肪だけを落とすことは困難
・部分トレーニングで筋肉を引き締めることで、見た目を改善することは可能
・食事管理・有酸素運動・全身トレーニングの併用が、結果的に気になる部位の変化にもつながる
「部分痩せ」にとらわれるのではなく、全身を整えることが一番の近道です。
その上で、気になる部位は積極的に筋トレして筋肉を強化することが、部分的な変化をつけるポイントです。
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